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腕時計を見る。 既に二十二時を過ぎている。 早く風呂に入り遅い夕食を済ませなくては、と思うのだが。 いまいち動く気にならない。 座椅子の隣に置いたコンビニの袋をガサゴソと漁る。 冷たい感触を手のひらに感じる。 そして、それを取り出す。 500mlのビール缶。 タブに指をかけ、引き上げる。 プシュっと、炭酸の抜ける小気味いい音が鳴る。
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