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まさか、まさか、これは非日常への切符なのか?
激しく心臓が血液を送りだし、血管を波打たせる。
そんなはずはない。
だが、もしかしたら。
こんな銀色の箱に見覚えはない。
そんなことはありえない。
ならば何なのか?
やはり、非日常への入り口ではないのか。
止めろ、馬鹿馬鹿しい、現実逃避をしても仕方ないだろう。
そう自分に言い聞かせようとするが、期待の方が大きい。
何か、何か、あるはずだ。
そんなものありはしない、冷静なもう一人の自分が冷たく言い放つ。
でも、でも、もしかしたら。
もう一人の自分が期待を膨らませる。
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