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箱は上から見ると、縦五センチ横十センチほどの長方形。 大きくはない。 上から指を滑らせると段差がある。 蓋だ。 やはり、これは箱だ。 段差に指をかけ、持ち上げれば今見ている部分が持ち上がり、箱は開くのだ。 「……」 やっとだ。 やっと、時が来たんだ。 待っていた。 待ち望んでいた。 この日を、この時を、この瞬間を!
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