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天才科学者
「できた!」
俺は喜びのあまり声を上げた。
俺の名前は平賀工。RSFラボという研究所に勤める科学者である。今年で二十五歳になる。
自慢じゃないが俺は天才だと自負している。ありとあらゆる発明品を作り上げてきた。
身体能力を何十倍にも引き上げる身体能力倍増装置や好きな夢を見られる夢幻装置など俺の功績は計り知れない。
今日は家で発明品を作っていたのだが俺はとんでもないものを作り上げた。
その名も異世界転送装置である。
異世界ーーその名の通りこの世界とは異なる世界のことである。
しかし、ここではもっと論理的に説明しようと思う。
この世界とは少し違う世界、平行世界(パラレルワールド)が存在する。それは世界においてある時点から分岐し、分岐前の世界と並行に連なる別の世界のことである。
例を上げれば織田信長が本能寺の変で生きていた世界、これもパラレルワールドとして上げれれる。あくまでパラレルワールドはこの世界と同じ次元に存在している。
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