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「おう! 痛い目に会いたくなかったら金目の物をだしな!」
向かう途中で山賊のような風貌の三人組に遭遇した。痩せ型の背の高いやつ、デブで背の低いやつ、体格のいい筋肉質であった。
ちなみに後ろには馬車があった。
まぁ、多分体格のいい筋肉質が頭だろう。
俺は淡々と身体能力倍増装置を取り出し、スイッチを押した。倍率は十倍で大丈夫そうだな。
体が強くなっていくのが感じられた。スッと三人の前に移動した。
「え? いつの間に......」
俺は三人に腹パンして気絶させた。
馬車の中を見ると、ドレスを着た金髪の女性二人が縄で縛られていた。俺は縄を解いてやった。
「あ、ありがとうございます。私はソフィアと言います」
「助けてくれてありがとうございました。私は姉のリリーと言います」
二人ともとても美人だった。若々しくとても初々しい。
「平賀工と言います。礼には及びません。私は麓の街まで行きますので気をつけてください」
「あ、あの! 良かったら一緒に行きませんか?」
そう提案したのはソフィアだった。
「良いんですか?」
「もちろんです!」
俺は好意に甘えることにした。一人で街の探索は少し不安だから助かった。
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