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この間よりも少し上品な長いくちづけは次第に熱を帯び、服の上からもどかしそうに何度も私の身体を撫でている。
「俺は芽衣に嫌われたくない。でも、もう、我慢できない。
今日は帰さなくて、いいのか?」と唇を急に離して怒った声で聞くので、
「質問ですか?」と笑いかけると、
「違う。確認だ。」と私を抱き上げ、真っ直ぐ歩き出す。
あれ?煽(あお)りすぎた?
このままベッドに直行?
シャワーぐらい浴びさせてほしい。と思ったけど、
すごく大きなベッドにそっと横たえられ、
「俺が嫌じゃないのか?」と覆いかぶさった姿勢で見つめてくるので、
「返事はキスの後で。」と瑞希さんの頭を引き寄せそっと唇を重ねるとすぐに、主導権を奪い取られてしまい、
激しいくちづけの間に
何度も囁くような私の「好き」の声は瑞希さんに届いただろうか…
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