第1章

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二人で熱い朝を過ごして、力尽きて眠ってしまった。 高村くんが出る前に来るって言ってたのに、行ってらっしゃいも言えなかったことを後悔したが後の祭り。 ハァーっとため息を吐いて、気怠い体をゆっくり起こした。 さ、起きよ。 朝、食べてすぐあんなことになったから、お皿が汚れたままかもしれない。 頬が熱くなるのを感じながらお腹を優しく撫でた。 ごめんね赤ちゃん、また安眠妨害しちゃったね 母親が幸せなら赤ちゃんは大丈夫 高村くんの言葉を思い出した。 高村くんが相手だと私はすぐに受け入れ体制になってしまう。 盛りのついた猫かと突っ込みが聞こえてきそうだ。 高校時代のお堅い夕貴はどこに行ったんだろうと不思議でたまらない。
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