第1章

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立ち上がりリビングダイニングに向かうと、汚れ物は全てキレイに片付けてあった。 アチャー、何から何まで高村くんにやってもらっちゃった。 仕事が忙しい高村くん、今朝だって体力を使っただろうに… 主婦失格だなー 赤ちゃんが生まれたら、暫く働きにも行けないから、シングルマザーの専業主婦もどきになるのに… そうだ、現状を父母に説明しないと、きっと結婚はいつかいつかと待っているだろう。 明日は土曜日父も家にいるだろう。二人が出掛けないように、電話を入れておこう。 高村くんが帰ってるときは家にいたいから、ちょっと大変だけど、日帰りだ。 「もしもし、夕貴だけど」 「夕貴、どうしたの?高村くんとは話せた?」 「うん、その事で明日母さんたちに話したいことがあるの。 二人、家にいてくれないかな?昼前には行けると思う。」 「分かったわ。 泊まっていくの?」 「いや、話が終わったらすぐ帰る。」 「そう、今どこにいるの?夕貴のマンション?」
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