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「う…んと、高村くんのマンション。」
「え、同棲してるの?」
「家は別々。高村くん、隣り合わせに二つマンションを買ってて、その一つに私、来てるの。」
「そうなの?贅沢ね。」
「そんなことも諸々明日話すから。」
「分かったわ、待ってる。」
電話を切ってハーッと溜め息を吐いた。
明日父母に私たちの現状をわかってもらえるのか?
少し不安だった。
大丈夫、二人は私の味方だ。きっと応援してくれる。
「ね、赤ちゃん。」
お腹に手を当てて優しく撫でた。
赤ちゃんは触れる度、私に元気をくれる。
この子は生まれる前から支えてくれる。
一人じゃないと思うと、昨日感じた孤独も今日はあまり感じない。
さ、それじゃ洗濯を始めようかな。
今朝いっぱい汗をかいたから、シーツを剥がして洗濯を始めた。
そうだ、高村くんの洗濯物、どうしたんだろう?
鍵を預かっておけば良かった。
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