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だけど、彼女の言葉を遮ったのは彼女の味方だったはずの女子生徒達だった。
「そうだよ!!。姫浦さんは努力家だから出来るかもしれないけど!!私達には出来ないの!!」
「姫浦さんの要求に私達は答えられないの!!」
「姫浦さんは勉強できるからいいかもしれないけど、私達は受験勉強もしなきゃいけないの!!」
おそらくは…いままでは『みんなの小学校を守るために行動していた姫浦を否定すること=みんなの小学校を否定すること』という図式が成り立っていたため、『良い子』でいるためには姫浦の行動を否定することが出来なかったのだろう。
だけど、僕がその方程式を崩してしまったから、姫浦を守るものはなにもなくなってしまったのだ。
それからというもの姫浦の失脚ぶりは凄まじかった。女子生徒におけるグループからの孤立がどんなに悍ましいかは知り得ないが、あの強かった彼女の心をへし折るくらいには惨たらしいものだったのだろう。
彼女が不登校となってしまうのに、長い時間はかからなかった。
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