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ミーンミンミンミンミン ミーンミンミンミンミン…
ー今年春。私は好きになってはいけないひとを好きになってしまった。いわゆる、禁断の恋だ。ー
私は石井由奈。香坂女子高校に通う高3の女の子。私が好きになったのは、木嶋真琴。女の子だ。
私が初めて真琴と出会ったのは、今年の春。初めて同じクラスになったのだ。
真琴は、とにかく可愛い。頭も良ければ運動神経も良く、ダンスが上手くて面白い。
私は真琴のダンスが大好きだ。キレッキレで素敵な笑顔で踊る。可愛くて可愛くて仕方がない。それがいつしか好きで好きで仕方がない、に変わっていた。
季節が変わり、夏になった。夏休み前の朝礼を終え、いよいよ明日から夏休みだ。
夏休みで長い期間真琴に会えないのは嫌だった。だから勇気を振り絞って連絡先を交換した。その時、真琴もなんだか顔を赤らめていた気がするのは気のせいか…
夏休みが始まって2日後、さっそく真琴から一通のメールが届いた。
「会いたい」
と…
それを読んで最初は何が何だかわからず、驚いたと同時にすごく嬉しかった。
その次の日、近くの公園で会うことになった。そこで、「言いたいことがあります」と言われた。なにかと思ったら、
「好きでした。ずーっと好きでした。私と付き合ってください。」
と言われたのだ。
私は驚きが隠せないまま、思わずその場から逃げ出してしまった。
私は恥ずかしくて無我夢中に走った。振り返ることもなく。。
その時、真琴は何を思っただろうか、どんな顔をしていたのだろうか。後々考えると辛くてたまらない。
その日の夜、私が真琴に電話をかけた。
「真琴…今日はごめんなさい…」
「いいえ。大丈夫。こちらこそごめんなさい。いきなりでびっくりしたよね。」
「ううん。真琴は優しいね。」
「由奈も優しいよ。」
少しの間、沈黙が走った。その沈黙を破ったのは由奈の方だった。
「あの、、」
「どうしたの、由奈?」
「実は…、私もずっと真琴のこと好きでした。…付き合ってください…!」
「ほ、ほんとに??!」
「うん…」
「じゃあ、付き合おう?よろしくお願いします!」
「うん!こちらこそよろしく!」
こうして私達の暑い熱い夏が始まった。
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