12分 (6,859文字)
いつか、ただの隣人たちに咲く花を夢見て。

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あらすじ

 ――花が好きなんよ。  灰色の空の下、透明な合羽を着て、くらげさんは言った。  言葉だけを聞けば至って普通だ。 しかしそれはジャガイモの花で、しかも摘み取られたあとのもので、 さらには、泥水に

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感想・レビュー 2

とても印象的な所があり、 それがベッドの下のじゃがいもが芽吹く描写。 人知れずゆっくり芽吹くじゃがいも、 夢見る花がいつかうつしのうちに花開くのを夢見て種を蒔く。 まるでくらげさんの周囲の、夢見る機
ネタバレあり
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 いのちにつく名前を「こころ」と呼ぶ……。  読後、好きな歌の一節が浮かびました。  こころあたたまるお話です。  込められたメッセージが徐々に大切なもの、具体的なものになっていく作風に著者さまの懐
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