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第一回・そもそも、ライトノベルってなんだろう?
この講座では原稿用紙数枚の短編ライトノベルを書く事を目標にした講座ですが……
実際に講座に入る前に、まずは足場づくりをしたいと思います。
即ち、ライトノベルってなんだろう。
恋愛小説、ミステリー、サスペンス、ホラー etc.
世の中には様々な小説のジャンルがあって、ライトノベルとはそのジャンルの一つに過ぎない訳ですが……
「じゃあ、ライトノベルってどんな小説?」
と訊かれると、要領を得ない回答しかできないのも事実であります。
恋愛要素を組み込んだライトノベルはありますし……
ミステリー要素を含んだライトノベルもありますし……
SFや戦記物のライトノベルも当然のようにありますので、「コレだ!」と一言で言いにくいものがあります。
一応、ジュブナイル小説から派生した小説とも言えなくもないのですが……
まぁ、そんな小難しい学術的なことはさて置いて、ともかくこの場では「エイヤッ」と決めてしまうことにしましょう。
ここでは、ライトノベルを「10代を中心に読者層を据え、娯楽を主眼に置いた小説」と定義します。なんか難しいこと言い始めたと思ったら「10代向け娯楽小説」とでも軽くとらえて貰えれば良いです。
ライトノベルとは「10代向け娯楽小説」である。
エイヤッと決めた割には、なかなかどうして、一言で表せたじゃないか。
では、もう一歩踏み込んでみましょう。
このライトノベルをライトノベルたらしめる重要な要素とはなんだろう?
それは勿論先に述べた「10代向け」「娯楽」という二つの要素です。
「10代向け」という点は、読者層が広がっていることもありますし、一旦ここでは置いておいて、娯楽の部分に焦点を絞って話を進めましょう。
じゃあ、小説を娯楽として成立させるための要素は?
引き込まれる舞台設定、予想できない物語などの要素は多々ありますが……
なにはともあれ、興味を持って手に取ってもらい、物語を読んでもらって好きになってもらわなければ話が始まりません。
当然ながら、なるべく早い段階で好きになってもらった方が良い訳ですが……
それなら、物語を構成するキャラクター達に興味を持ってもらえば良い、と考えるわけですね。
よしよし、ちょっとだけ次回への講義が見えてきました。
総括します。
ライトノベルとは「10代向け娯楽小説」であり、魅力的なキャラクターが織りなす物語である。
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