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第二回・とりあえず、キャラクターを作ってみよう
はい、小説の書き方講座二回目。
前回は「ライトノベルって何だろう」という事と共に、キャラクターの重要性について語りました。早速ですが、キャラクターを作っていくことにしましょう。
まず読者に対してキャラクターに興味を持ってもらう要素は二つあります。
「共通項」と「相違点」です。
前者は物語に感情移入してもらうために必要で、後者は物語という非日常へと誘ってくれるために必要な要素となります。
では、どうやってこれらを含んだキャラクターを作れば良いのか?
一番手っ取り早くて確実なのが、キャラクターの履歴書を作るという方法です。
しかしながら、これができるようであれば、そもそも小説の書き方講座なんてものに縋っていないはずです。なぜなら、履歴書通りに物語を書いていけば原稿用紙数枚くらいの小説は完成しているはずなのですから。
ここではもうちょっと噛み砕いてキャラクターを作っていきましょう。
具体的には好きな物と嫌いな物という観点から、キャラクターを作っていきます。
好きな物と嫌いな物。得意な事と苦手な事。好きな相手と苦手な相手。Etc.
これはなんでも構いません。まずは思いつく限り書いていきましょう。
好きな物:苺 嫌いな物:おでん
得意な事:読書 苦手な事:スポーツ
好きな相手:同級生の幼馴染 苦手な相手:学校の体育教師
こんな所でしょうか。これができたら、次はこれに理由を与えていきます。
苺が好きなのは実家の祖母が苺農家だからで、おでんが嫌いなのは食べる時に毎回口の中を火傷するから。
読書は一年に150冊読むくらい得意で、特に恋愛小説が好き。でも、授業中にボーっとしてしまう運動音痴なのでスポーツが苦手。
そのせいで、体育教師にはいつも怒られるので苦手意識を持っていて、いつも同級生の幼馴染が気にかけてくれるのでちょっと意識している。
はい、できました。
こんな物で良いの? と思われる方も居ると思いますが、あとはここに見た目の情報を付与してあげれば、一人分のキャラクターができますし、これを更に細かく書いて履歴書に纏めれば履歴書ができあがります。
導入としては上々でしょう。
では、次回は早速、このキャラクターで会話させていきたいと思います。
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