第四回・対話をさせたので、心情描写を加えてみよう

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第四回・対話をさせたので、心情描写を加えてみよう

 前回はキャラクターを会話させました。  少々メタっぽい会話をさせましたが、それはそれ。  ここに心情描写を加えてみましょう。  前回の会話を見て頂ければ分かるように、最初に作ったキャラクターが相談して、その相談相手がアドバイスしているという構図です。  余程特殊なキャラクターでもない限り「なりきって演じて」しまい、それを「客観的に描写する」のが、心情描写を行うのに一番手っ取り早い方法です。  身振り手振りを交えて演じるのが理想ですが、しかしながら、人目のない場所で演じることを差し引いても「今すぐ」異性を演じるのはなかなか心理的に難しいでしょう。そういう時は小さい声でも良いので音読をしてみてください。  黙読ではいけません。  必ず音読してください。  気持ちを込めて読むと、自ずと視線の位置が変化するはずです。  極端なことを言うと悲しい気持ちで楽しい表現を読むのは難しいですし、笑いながら怒りの表現を演じるというのはかなり難しいです。逆に言えば、楽しい表現を楽しく、怒りの表現を怒りながら読み上げるのは比較的簡単です。  それらを客観的に観察して上手く心情を書き足してやるのです。
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