☆ 4月14日・朝

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実に勇気のあるセリフだ。なかなかできることじゃない。このセリフによってPは自分の所属するグループを選択し、いじめっ子・Mのグループと敵対することとをにしている。 しかし一方で私はこうも考える。私の理想とする人は、わざわざ相手を煽るような発言をするのだろうか。同じ土俵には立たずに、いじめっ子に対しては波風の立たないようにあしらって、対立関係を作らないように対応することが望ましかったのではないのだろうか。ヒエラルキーの高い人の学内での振る舞いは、周りに大きな影響を及ぼすものだ。そのヒエラルキーの高い主人公・Pがどちらか一方のグループに加担し、もう片方のサイドに邪険な扱いをすることは、たとえその人なりの正義に沿った行動であったとしてもクラス内のバランスで見たときには一概に善い行いであるとも言えないのではないだろうか。 しかもそのシーンをよく見てといるとわかるように、最初に挑発をしたのはMではなく、Pの知人・Rなのだ。R(ロン)はM(マルフォイ)に言い返されると自分では何も言えず、その後の対応をP(ポッター)に任せ切ってしまっていた。自ら問題を起こしたくせにその尻拭いを出会って間もない同級生にさせるとはなんて情けない。所詮はフィクションの世界の出来事なのだとわかっていても、なんだかイライラしてきてしまう。 イライラしてきて、結局二度寝れなかった。     
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