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30分経過
矢追
「まだ1人もこないのは何故だナカマツ」
ナカマツ
「青は連絡ついたんですがね、身内に不幸があったらしく、昼過ぎには来るそうです、ただ、夜、通夜があるから定時で上がらせてくれ…と」
矢追
「…黄色は?」
ナカマツ
「電話出ないんすよ、留守電には入れといたけどかけなおしてこないからメールしときやした」
矢追
「……桃色は?」
ナカマツ
「それが、夕べ、コンパだったらしく、飲み過ぎて頭が割れそうだから夕方からにしてくれって…」
矢追
「……リーダーの赤は」
ナカマツ
「確変取りきってからにしてくれって」
矢追
「どいつもこいつも…、欠番した補充隊員も見つからないし…こんな事では地球が守れないぞ」
ナカマツ
「ハローワークには出しといたんですがね、やっぱり【基本給13万、殉職の可能性アリ】とかじゃ厳しいですよ」
矢追
「各種保険はついてるぞ?年金もだ」
ナカマツ
「いや、やっぱ危険な仕事だし、ボーナスも無いですからねぇ」
ガチャ
「すいません、ひみつ基地はこちらで良いのでしょうか」
矢追
「君は?」
「ハローワークで見て伺わせて頂きました」
矢追
「ナカマツッお茶だっ!お菓子もだっ」
ナカマツ
「は、はい只今…」
矢追
「君、名前は?履歴書ある?」
大地光
「大地光といいます、はい、履歴書持ってきました」
矢追
「大地光くんか…良い名だ、レンジャー向きだ」
大地光
「は…はぁ」
ナカマツ
「粗茶ですが…」
矢追
「ハケンジャーになりたいかね、光くん?因みにはハケンジャーのハケンは覇権を握るの覇権だからね?派遣じゃないからね?」
大地光
「あ、ええ、まぁ…こういう仕事が本当にあるとは知りませんでしたが、子どもの頃からの夢だったんです」
矢追
「採用。明日保険証と印鑑持って来てくれ」
大地光
「えぇ…もう?」
矢追
「本物には……本物の匂いがわかるのさ…早速このハケンジャースーツに着替えてくれ」
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