1 見知らぬ犬、もしくは館山すみれの懺悔

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 だから仕事を辞めた。他にも理由はあるけれど、結局のところ私はまだあのモラトリアムを欲しているのだ。自分の思うままに、自分の感じるままに、言葉を明らかにできたあの日々を。そしてそれはあっさりと、笑ってしまうほどあっさりと消えてしまう。
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