7、嫁入り決戦

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7、嫁入り決戦

巫女の嫁入りの日はアハーシャラ( 毘盧遮那(びるしゃな)の化身、戦闘の神とも言われている)の祭りの日でもあり、村は大変な賑わいだ。 宮村の下の山際にぽつんと一軒、屋敷があった。 村人はほとんど誰も近づいたことがない。 すぐそばの祠堂(しどう)に恐る恐るお詣りするのがせいぜいだ。 そこは九頭竜が住まう処。 もちろん、人など誰も住んでいない。 美荒月は社殿の宝具である真桐のタンス、越境の鏡、竜裂刀(サケベア)を携え、供物の牛 9頭を引き連れ、懐には黒龍の釛珠玉(こくしゅぎょく)を抱き、覚悟の輿入れをしたのだった。 image=512090892.jpg
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