4、黒龍の嘆き

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4、黒龍の嘆き

〝成る程 そうか黒龍は赤木の巫女に玉を奪われ力も出ぬと それは竜舌岩にとぐろを巻いて嘆き悲しむわけよ、情けない この虎とて1000日もの死闘を繰り広げ戦った龍をか弱き乙女に一撃で仕留められては嘆かわしいわ 〟 虎紋呪は深い溜息をついた 〝 ふん 〟 黒龍はギロリと目玉だけを動かして僧を見る 〝のう、龍よ、 ここを立ち去り二度と村に現れないと約束するなら、私が巫女から釛珠玉を取り戻してやろう このままではお前は無力な人間になってしまう… 〟 すると龍は大きく横に首をふり、 〝我は人になるのを望んでいる〟 というのである。 image=510718619.jpg
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