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誰かに幸せにしてもらおうなんて、おかしな話だった。もう、誰かが幸せにしてくれることなんてない。
それから僕は来年もサンタの格好をして悠斗に会いに行った。プレゼントを買わなきゃいけない、そう思ってすぐバイトを始めた。そしたら近所の子供が集まってきて、プレゼントをせがまれた。一つしかなかったので、また来年持ってくるね、と言って別れた。そうして来年も、再来年も僕はプレゼントを持って子供達の元を訪れた。そうこうするうちに、もう初めて悠斗にプレゼントをあげたあの日から十年経つ。今ではたくさんの子供にプレゼントを渡すようになって、僕は本物のサンタになった。
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