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次の日、国中が大騒ぎとなった。
「クーデターが起こったそうだ。なんせ、一人の召し使いが企てたらしい」
「クーデターは成功したのか」
「どうもそうらしい」
「王様は毒殺されたようだ」
「なんと、あの暴君がか」
皆、声をそろえてこんなことを言った。
そんな中、一人の男がこう言った。それはあの宰相だった。
「これが王様の望んだ特別な日なのかねぇ」
雲一つないこの日。
一つの国が静かに滅びた。
終劇
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