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そしてサルベージした金色に光る戦艦信長まである。
これは全て源次郎のものなのだ。
越前雛は大きく二度、手を叩いた。
彼女は39才なのだが、
源次郎と出会った半年前には20そこそこにしか見えなかった。
そしてさらに今はその存在は10代後半にしか思えない若返りを果たした。
因みに雛は源次郎の妻だ。
「さあ、みんなそろそろ行くわよ。
気合を入れたまま、リラックスしてっ!」
雛からのとんでもない注文に、
俳優たちはどうすればいいのかわからなくなったようだ。
だがこの掛け声がよかった様で、程々にリラックスした一行が、
宇宙船に乗り込みコンペイトウへと飛んだ。
この撮影は原作者の美波に希望により犯人を隠した上で撮影をする。
これは美波から源次郎への挑戦なのだ。
吹っかけたのは源次郎なので、誰にも異議申し立てはできない状況となっている。
さて、大注目の犯人だが、今は誰にも見当もついていない。
だが源次郎は、台本からではない別の観点から、
ひとりの犯人候補を導き出している。
俳優の中にただひとりだけ特異な存在がいる。
それは鮫島真樹だ。
真樹が犯人ではない場合、出演者の心を読み、真樹は犯人を知ることが可能だ。
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