春の中

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「失礼致しました。しかし、お嬢様はお優しい(かた)ですね。わざわざ美味しいものを取り寄せて、お友達に振る舞われるのですから」 「分かればよろしいのよ・・・・・・それと、友達に優しくするのは、当然でしょう?」 爺やの言葉に巻き毛の少女がフフン、と鼻を鳴らし、同時に亜麻色の髪をした少年が頭をあげました。 「あれ?」 そよ風が奏でていた音楽が、いつの間にか途切れています。
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