魔術と魔法

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魔女じゃないといいながら、航平の上半身のへその上に手を置いて何かブツブツと言ったあと、「もう着ていいぞ」と結月が言い、その結果をみんなが早くとせっつく。 「多くはない。人にしてはやはり多いが安定してる。だが少し濁ってる」 「薬で何とかなります?」 「なるにはなるが、たまには使わないと。使ってないだろう?」 「そんな状況有りませんから。10年に一度の封印の時には雪翔を守るのに使いますけど」 「普段から意識しておくことも大事だぞ?」 「で、どうする?」 「ハーフとなれば魔界に任せたいが……冬弥、狐の国のルールとかはあるのか?」 「このようなケースは初めてですからねぇ。ルーカスさん、ここでその処罰みたいなのするんです?」 「できないことは無い。ただの人に戻して魔界と魔術の記憶を消すだけだが、あの女の根っこの部分は残るだろうな」 「弁護士の仕事とかは?」 「そこは大丈夫だが、航平、あとはお前次第だぞ?」 「ねえ、何で航平ちゃん次第なの?」 「えーとですねぇ……」 「冬弥さん、雪翔にはちゃんと話さないとわかんないって!あのな、あの女が航平に惚れてて、航平を欲しがってんだよ。で、術で航平と結婚でもするつもりだったんだと思うぞ?」 「その力が欲しかったんだろう。子供に白と黒の魔術が使えるものがいれば強力な武器となるからな」
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