1章 はいっ!喜んで!!!

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でも、拒否権のない私になす術はありません。 仕事と言うのは やる、か、やらないか。 やらないという選択が出来ない時は やる、か、覚悟を決めてやる。 になる。 と 5年の社会人生活で鍛え上げられ社畜と化していた私は、 この先の日々を思うと怖すぎてそれ以上考えることが出来なかった私は、 全ての思考をシャットアウトして 必死に良かった時のエピソードを頭の片隅から搾り出し ”でも、英美先輩は昔、関係の無い部署にいたにも関わらず私の体調を心配してくださった事があった。本当は優しい方なのかもしれない。それに2人もお子さんが居らっしゃるのなら、心の奥底には優しさがきっとあるはず” と わざと明るく心を取り繕って不安を打ち消し それでも、ざわざわと波打ち警鐘を鳴らす自分の本能を深く底に沈めて 封印してしまったのでした。 後に、この時の判断が大きな苦しみの元になるとも知らずに。。。
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