空飛ぶマリア

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空飛ぶマリア

マリアは客室乗務員になった。語学力とバレエで鍛えた体を買われてそこへ配属された。真新しい制服に身を包んだマリアは、空港を転々とする日に追われるようになった。 狭い飛行機の中では、チーフパーサーからのあからさまなイジメがある。マリアはそれに耐える日々を過ごした。ヒステリックなチーフパーサーの罵声を右から左へ受け流しながら働いた。 マリアは宿泊するホテルから見える景色を撮影してそれにメッセージを添えるとSNSに投稿した。最初はフォロワーが少なかったが、徐々に増えていく。外国人と思われるコメ主にも返答した。世界中からフォロワーが来るので、いいねの数も増えていく。 マリアはいつの間にか外国人ばかりのグループの中に入っていた。仕事柄、世界をまたにかけるので語学力や写真の数に磨きがかかる。3年は瞬く間に過ぎていく。 マリアをイジメていたチーフパーサーはいつの間にか消えていた。マリア自身もグレードアップしていた。そのうちに後輩を仕切る立場になっていく自分は、先が見えてくるようになった。 同期はどんどん結婚して辞めていく。そろそろマリアにも相手を決める時期が来ている。マリアは結婚するかどうか悩んでいた。考え抜いた結果、マリアは飛行機を降りることにした。 第2の人生を考えたマリアは航空会社を退職するとタレントになろうと養成校へ入った。そこから再出発することにした。
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