マリアの成長

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呆れた母は、マリアにこの学校へ通い続けるか転校するか尋ねた。マリアは「どうせ転校しても同じことだよね」と返答した。母もあと僅かでその学校を卒業するから、言いたい者に言わせとけばいいと思うことにした。 そのうちに小学校を卒業して中学校へ進学することになった。新しい友達ができたが、勉強もレベルが高くなる。部活は英語クラブに入った。小さい頃からバレエを習っているために筋肉の使い方が違う運動部は避けた。英語なら習っておいて損はないと考えた。 マリアは、物心ついた頃からバイリンガルになっていた。もう一つ言語が増えても変わりはない。父の国の言葉の下地があるので覚えるのは他の人よりも早い。検定試験を受けると他の人よりもワンランク上の級に合格した。英語弁論大会にも出場して入賞した。 今度も女の子たちからの妬みを受けるが、それを馬耳東風に流した。3年間はあっと言う間に過ぎて、地元では有名な進学校へ進学するのである。 高校生になったマリアは勉強漬けの日々を過ごすことになった。ここでも英語クラブに入った。この学校では選りすぐりの集まりだから、勉強ができるという理由でイジメる事はない。寧ろ成績が悪いと弾かれるのだ。     
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