第1章

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浴室に足を踏み入れアヒルの整備主任に敬礼。 地球の雑菌を宇宙に持ち出さないように、隅々まで身体と頭を洗う。 操縦席(湯船)に腰を下ろし、計器をチェック。 全ての計器のチェックが終わったら、アヒルの整備主任に親指を上に向けて合図を送る。 上を見ると、秘密基地の天井が左右に開いて行く。 開き切った事を確認して操縦桿を前に引き、パトロール艇を上昇させる。 機体が一定の高さまで上昇したらアクセルを踏み、宇宙に向けて飛び出した。 三日月の上でギターを奏でるカウボーイに手を振る。 ギターから顔を上げたカウボーイが、笑顔で手を振り替えしてくれた。 機首を太陽の方へ向ける。 地球と太陽の間には銀河系だけでなくアンドロメダ星雲などから来た、沢山の観光客を乗せた観光船が多数停泊していて、青い宝石地球を鑑賞していた。 何隻かの観光船の乗客が僕に手を振っている。 そんな彼らに僕は敬礼を返す。
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