勇気の鈴~愛

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光あらば闇がある 飢えた者あらば自らの顔を与え 悪しき者あらばこれを挫く ときに仲間と共闘し ときに対峙する者を諭す そんな光満ち溢れる表舞台で活躍する兄の姿をずっと見て来た 兄が眩い光であるならば私は深淵の闇 私の名は乾パンマン 父の不貞の子 アンパン兄さんとは腹違いの兄弟である 場所は変わり、ここは映画のロケ現場 「はいカット!」 監督 「相変わらずいいねぇ、アンパンさん、特に間一髪でウサコちゃんを助けて空に舞い上がるシーンが良かったよ~」 アンパン 「ははは、当然ですよ」 監督 「今回の二時間版は来年のハリウッド進出の足掛かりになる事は必至ですから、その調子で頼みますよ、アンパンさん」 アンパン 「全米を泣かせてやりますよ」 ウサコ 「お疲れ様で~す」 アンパン 「おっ、お疲れ!良かったよウサコちゃん、ねぇ、今夜空いてる?良いキャロットバー見つけたんだけど」 ウサコ 「今夜ですかぁ?う~ん詰まってたけどアンパンさんが誘ってくれるなら行こっかナ、てか何人におんなじ事言ってんですかぁ」 アンパン 「君だけだよ、ウサコちゃんに頭からかじられたいナ~」 ウサコ 「もぅ、アンパンさんたら、かじっちゃうぞ」 アンパン 「じゃ、今夜7時に迎えにいくからさ おい、乾!車洗車しとけ」 乾パンマン 「わかったよ兄さん」 ウサコ 「……あの人は?」 アンパン 「ああ、腹違いの弟さ、最初は俺の顔で出演させてたんだけど、硬くて食べれないとか地味だとかで人気が出なくてな」 ウサコ 「ふぅん…」
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