第3話

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今から約40年前、祖父はこれと同型のクルマを所有していたという。 「こいつの兄弟車種で『カローラレビン』ってやつだった。」 話を聞くと、祖父が所有していたレビンは初期型...自分が手元のスマホで調べた所、約5ヶ月しか製造されていないレアなモデルだった。 そのレビンで祖父は毎晩のように走りに出掛けていたという。だが、そんな生活は長く続かなかった。 「おばあちゃんと結婚する事になって、趣味車は維持出来なくなったんだ。」 数年前に、祖父自身が乗る目的で購入したのがこのトレノだった。が 「翔貴の父ちゃんが、乗り始めたんだなぁ...アイツの中にもあのオレンジ色のレビンの記憶があったんだろう。」 祖父と翔貴が乗るトレノは、峠の頂上に到着に到着した。そして、祖父が言った 「お前の父ちゃんは暫く乗れないみたいだから、代わりに乗ってやったらどうだ?」 これが所有する切っ掛けになった...
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