5人が本棚に入れています
本棚に追加
今から約40年前、祖父はこれと同型のクルマを所有していたという。
「こいつの兄弟車種で『カローラレビン』ってやつだった。」
話を聞くと、祖父が所有していたレビンは初期型...自分が手元のスマホで調べた所、約5ヶ月しか製造されていないレアなモデルだった。
そのレビンで祖父は毎晩のように走りに出掛けていたという。だが、そんな生活は長く続かなかった。
「おばあちゃんと結婚する事になって、趣味車は維持出来なくなったんだ。」
数年前に、祖父自身が乗る目的で購入したのがこのトレノだった。が
「翔貴の父ちゃんが、乗り始めたんだなぁ...アイツの中にもあのオレンジ色のレビンの記憶があったんだろう。」
祖父と翔貴が乗るトレノは、峠の頂上に到着に到着した。そして、祖父が言った
「お前の父ちゃんは暫く乗れないみたいだから、代わりに乗ってやったらどうだ?」
これが所有する切っ掛けになった...
最初のコメントを投稿しよう!