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そんなこんなで暖気を終えた事を確認し、翔貴はトレノを発進させる。何処にでもあるような町の風景だが、幻想郷から来たはたてさんの目には真新しく見えるそうで...
「あの3色に点滅するのは何?」
「あれは信号機。あの色が青になったら進むで...」
「道に何本もある線がある棒は?」
「それは電柱。あの線からそれぞれの家に電気が届くんだ。」
等々、ショッピングセンターに着くまで、同じような会話を繰り広げていた。
ショッピングセンターの駐車場にトレノを停め、降りる。ショッピングセンターの中に入るのだが、そこで翔貴は気付く
(これ、他人からしたら完全に釣り合ってないカップルに見られるよな...)
そう、はたては美少女、翔貴は22の冴えない社会人。見た目は何処にでも居そうな男が美少女と一緒に歩いてる...況してや、はたてさんの服は妹のお古の状態でこの注目度。
(新しく服買った日にゃ...エライ事になりそうだな。あっ、今日だったわ。)
と周りの視線に怯えつつ、目的の洋服店に辿り着いた。ヨレヨレのTシャツにこれまたヨレヨレのジーパンの姿を見ても分かる通り、翔貴はファッションセンス0なので店員さんに任せる事にした。店員さんにお願いした時、店員さんの目がギラギラ光っていた事には突っ込まないでおこう...そう思いつつ、はたてさんが出てくるまで待つ事にした。
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