第5話

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帰宅する頃にはすっかり日も落ち、辺りは真っ暗になっていた。ガレージにトレノを停めてから、アパートまで歩き始める。 「なんかゴメンね...メッチャ持たせちゃって。」 「まあ、大丈夫大丈夫。」 翔貴の手にははたての洋服やら寝間着やらその他がわんさか...はたてが鍵を開けて入ると、中にはお客さんが来ていたそうで... 「ええ?!何で文が?」 とはたてさんの知り合いの様子。 (紫さん、俺、はたてさんの面倒見るので精一杯っす...) と心の中でぼやきつつ、中に入る。そこに居たのは... 「ここが現代ですかぁ...幻想郷と比べると凄い近未来感がします。」 「そりゃ文明が進んでるもの。」 「えと...どちらさんで?」 と翔貴が訪ねると、その不法侵入者(?)の女性が答えた。 「あやや、私射命丸文と申します。あなたが噂の彼氏さんでしょうか?」 勿論、違うので否定しようとすると、テンパったはたてが先に動いた。 「は、はぁ?私がこんな奴の彼氏な訳無いでしょ?」 「でも、今日から同棲生活じゃ無いですか?(メッチャニヤニヤしてる)」 「それはあのスキマ妖怪のせいでしょ!じゃ無きゃここに来てないわよ。」 翔貴は二人の言い争いを見て、ふとある事を思い出した。 「あ、布団買うの忘れた...」 その言葉を文は聞き逃さなかった。 「あやや~?て事は今夜は同じ布団で~?」 「あ~や~?これ以上は怒るわよ。」 とキレたはたてさんを見て射命丸さんは 「あやや、それは困るので今回はここで引きますか...ではまた!」 「あっ、こら~」 とはたては追いかけようとしたが見失ってしまった...
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