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帰宅する頃にはすっかり日も落ち、辺りは真っ暗になっていた。ガレージにトレノを停めてから、アパートまで歩き始める。
「なんかゴメンね...メッチャ持たせちゃって。」
「まあ、大丈夫大丈夫。」
翔貴の手にははたての洋服やら寝間着やらその他がわんさか...はたてが鍵を開けて入ると、中にはお客さんが来ていたそうで...
「ええ?!何で文が?」
とはたてさんの知り合いの様子。
(紫さん、俺、はたてさんの面倒見るので精一杯っす...)
と心の中でぼやきつつ、中に入る。そこに居たのは...
「ここが現代ですかぁ...幻想郷と比べると凄い近未来感がします。」
「そりゃ文明が進んでるもの。」
「えと...どちらさんで?」
と翔貴が訪ねると、その不法侵入者(?)の女性が答えた。
「あやや、私射命丸文と申します。あなたが噂の彼氏さんでしょうか?」
勿論、違うので否定しようとすると、テンパったはたてが先に動いた。
「は、はぁ?私がこんな奴の彼氏な訳無いでしょ?」
「でも、今日から同棲生活じゃ無いですか?(メッチャニヤニヤしてる)」
「それはあのスキマ妖怪のせいでしょ!じゃ無きゃここに来てないわよ。」
翔貴は二人の言い争いを見て、ふとある事を思い出した。
「あ、布団買うの忘れた...」
その言葉を文は聞き逃さなかった。
「あやや~?て事は今夜は同じ布団で~?」
「あ~や~?これ以上は怒るわよ。」
とキレたはたてさんを見て射命丸さんは
「あやや、それは困るので今回はここで引きますか...ではまた!」
「あっ、こら~」
とはたては追いかけようとしたが見失ってしまった...
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