第1話

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俺がクビにされない理由は「見てて面白いから」らしいが、個人的には何処が面白いのか一切判らない...整備工場が本業であるので、喫茶店は基本深夜営業である。ここはマスターのクルマ好きが生じて、客さんの大半もクルマ好き。今日も店には色々なクルマが集まる... 時刻は24:00時、本日はここで営業終了。日によって営業時間が変わるのがここの店の特徴である。マスターに挨拶して、駐車場に向かう。そこにはマスターが現在乗るクルマと自分のクルマが並べられていた。 マスターが駆るマシンは、シルバーのKGC10型スカイライン2000GTーX。通称「ハコスカ」と呼ばれる3代目のスカイラインである。その中でもGTーXはGTーRを除いたトップグレードに位置し、パワーウインドゥ等の快適装備が多数ついている。 エンジンはL28改3.1リッターフルチューンだが、最近インジェクションに変更し、エアコン等も追加したので快適仕様になったと言う。 その横にはモスグリーンのTE27型スプリンタートレノ...僕の愛車である。 某漫画のハチロク...4代目の存在で一躍有名になったが、俺が乗るのは初代の後期型。フロントグリルの形状が変わったり、オーバーフェンダーの長さが前期型と異なっている。 エンジンはボアアップし、1750ccの通称「イナゴ仕様」。キャブはソレックスの44Ф。     
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