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着替えたはたてが出てきた。妹のTシャツとジーパンだか、普通に着れているので
「サイズ合ってたか...良かった良かった。」
「これ合ってるかな?」
と聞いてきたので
「合っとるよ。今日新しく買いに行くから行こうか。」
「何処まで行くの?」
うーんと悩んだ末、
「ちょっと遠くまで行ってみるか...」
と、ガレージまで向かい、鍵を開けてシャッターを上に上げる。何時ものように、1974年式、トヨタ.スプリンタートレノ(TE27)はそこに佇んでいた。
「これは...?」
と質問するはたてに俺は
「外の世界の乗り物の1つ、自動車だよ。まあ、俺のは旧式だけどね。」
と言い、エンジンを掛ける。今の電子制御のクルマでは無くなったキャブ車独特の儀式を行うとエンジンはすぐに始動した。暖気をしてる間、はたてが訪ねる。
「何でこの自動車に拘るの?」
うーんと考える間もなく答えた
「親父の形見ってのもあるし、俺自身の思い出があるからかなぁ...」
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