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「おう。俺の職業〈享楽の魔王〉な。ゲームエリアはもっと西で、遠征イベントの途中なんだわ。終わってから、お前をさらいに行くな」
「だからさらうな!来るな!」
「だってご褒美だし」
「なんねーよ」
「レベルの低い晃穂に拒否権はねぇの。
よっしゃ、目標できたぜ。やっぱご褒美があるとやる気もケタ違いだよなぁ」
何を言っても通じない辻。
姿形は中高校生ぐらいでも、その裏にある安定した雰囲気が確かな経験値に裏打ちされている気がする。
「そうだ、晃穂。再会プレゼント」
「プレっ・・・!?」
辻の指先から飛ばされた青い玉が俺の胸に飛び込んできた。
心臓が止まるような衝撃の後に、耳元で金属音が鳴り響く。
ーーチャリンチャリンチャリンッ!
目の前で次々表示される文字は。
〈レベルアップしました〉
〈レベルアップしました〉
〈レベルアップしました〉
〈レベルアップしました〉
〈レベルアップしました〉
〈レベルアップしました〉
〈レベルアップしました〉
「俺がさらいに戻ってくるまで、ちゃんと晃穂を守れよ」
俺にではなくそう言うと、辻は現れた時と同様に、長髪美形とともに唐突に姿をかき消した。
ーー周りを氷の世界に変えて。
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【異世界☆デビュー編終】
閲覧ありがとうございます!
ここで少し話が飛びます。時間経過です(笑)
よろしければ『その2』もよろしくお願いします(^0^)
※葵桜さま、マイリストへの登録ありがとうございます♪
※蒼生韮(旧ななる)さま、マイリストへの登録ありがとうございます♪
多謝です!
『異世界BL☆俺はお前を好きすぎる その2』【聖奴隷編】に続く
2018.08.19公開中
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