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ここで、整理しよう。
何事も常に整理し全体の流れを把握してこそ、気づきや革新を得ることができる。
移り変わりの激しい商品市場のマーケティングにおいては基本だ。
ということで、地面にあぐらをかき、<ステータス画面>を開ける。
俺の名前は緋野晃穂だ。
ステータス画面では、同じく<アキホ>だ。
カタカナ表記ってとこが、ゲームぽくって嫌になる。
クリックで出た小画面の、名前の横にある数字は年齢でーーっておいっ、えぇ?
「10歳!?おいおいおい!俺は今年、三十・・・・・ウン才の自他共に悟りを切り開くおっさんのはず・・・・・・・?」
おもいっきり間違ってるぞーーっと文句を言う前に、脱がされたジャージがぶかぶかで、手足の布が余っていることを思い出す。
襲ってきた大男が引っ張ったせいかと思っていたがーーまさか!?
そういえば視線も低くなった気がするし、手も小さくなった気もする。
襲われた時には、抵抗した蹴りが急所に届かず、漫画のように足だけがけりけり空回りしていた。
だがそれらの違和感を、鏡なしの森林の中で確実に確認するのは難しい。
せめて水鏡とかないのかよーーって、周囲は樹木ばっかりか。
とりあえず、ステータスとの相違点は棚上げしておく。
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