第1章 リアルBLな中年の俺

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「・・・どこだ、ここ?」 ーーもしかして、夢なのか?  気がつけば玄関もなく、360度真っ白な世界。  姉貴の猛攻は悪夢で、俺は実は傷心のまま、やっぱり居間のソファーでのびているとか。  そう考えた途端、周りから変な合唱の声が聞こえ出した。  男の低い声も女の高い声も綺麗に混じり合った美しい歌声だ。  その歌詞はーーなんだ?言葉の意味がさっぱりわからない。  そのうちに別の変な音が聞こえた。  懐かしい高い電子音ーーそうだ、ゲームなんかで宝物を見つけて手に入れたときの音だ。  テレレ~テッテテ~~♪ 『さあ、ゲームの始まりよ!』  突然聞こえたその声は、紛れもなく腐れ姉貴のよそいきの声だった。
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