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なんだか懐かしい雰囲気だ。
社会人になってからはこういったRPGからめっきり遠ざかっていた。その間に、ゲームの主流はネットゲームにうつり代わり、俺がするのはせいぜいがスマホのパズルゲームぐらいになっていた。
「最初に決めるのはフツウ主人公の名前じゃないのか?
・・・・・・色、なぁーー姉貴のゲームでこれが悪夢なら、どれを選んでも最悪の結末だろ?」
よし、とばかりに巨大スクリーンの「いいえ」にタッチする。
すると不思議なことに触れた手先に平べったい板のような、熱のない材質の触感がある。
「ーーリアルだな・・・」
首を傾げている間に画面が切りかわる。
『絶対、どれかを選んでね♪
あなたの運命が、ずーんと変わっちゃうよ?』
再度促され、実質、いいえの選択肢がないことを悟る。
しかもーー。
「・・・ーー姉貴のアニメ声・・・」
聞き慣れているだけに、なんだか疲れてくる。
ーーどうせ夢だ。
めんどくさくなって、俺は色を選ぶことにする。
『>黄色 ←を選ぶ
>赤色
>青色
>紫色
>白色
>黒色 』
「紫はーー色々やばそうだな。赤青はなんとか戦隊の主人公みたいだし・・・黒白って魔法使いの定番だろ?ーーってなると黄色か?お笑い系のイメージだよなぁーーどうせなら、緑があればいいのによ・・・」
俺は、仕方なく『黄色』を選ぶ。
『黄色←選ぶ
で、本当に後悔しない?
一度決めちゃうと、もう後から変えられないぞぉ?
OK・キャンセル 』
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