2ndシングル

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入学式の後、素晴らしい先輩と知り合えて、恐ろしい視線に刺殺されるかと思ったのは昨日のこと。今日は、ゼミのコマ割りをパソコン入力するために学生専用のパソコンルームの端っこに座っています。 前期の月曜から金曜日までの朝から夕方までの日程が、この一週間で決まるというのは大学ならではの恐ろしいシステムだと思う。いやはや、しかも全部自分で決めないといけないっていう……これが自立を育むとかいう教育論なのかな? まだ一年生だから、とりあえず必修と興味のある科目を多めに受講しといた方が良いかもね――と、ゼミで話していた白川先輩の言葉を思い出す。なんでも、早めに卒業研究のことを考えながら講義を受けておくと、教授との関係性が出来たりして今後ラクになるらしい。 「ふむ……」 配布された時間割表の必修科目にとりあえず赤い丸を付けてパソコンに入力する。それだけで一日の内で二コマは潰れてしまうっていう。あんまり詰め込むと、たぶんシンドイよなあ。 少しくらい休憩を挟みたいけど、だからといって何をするわけでもなくボーっとしているのも苦痛だろうし……悩む。 ちょうど隣に座っていた人も同じように頭を悩ませているらしく、さっきからずっと手が止まっている。よし。 「時間割、どうしてる?」 「え……俺?」 お前以外に誰がいる。俺の勇気を無駄にしないでくれるかな?
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