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 いつもの事務所。  いつもの机。  始業時間十分前。  そこに腰掛け、パソコンを開くと、隣の席の才途(さいと)が声を掛けてきた。 「隼太さんって、奥さんと一緒にお風呂入ったりします?」  才途は、唐突にそんな事を聞いてきた。  でもまあ、それは今日に始まった事ではない。 「お前、またアレか?」 「はい。アレです」  そう言って、才途は、照れくさそうに笑った。  
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