第1章 沈むナンパオ

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第1章 沈むナンパオ

ヨシュア・ガノーが搭乗する人型兵器「マシン・ヒューマンノイド・ヴァリエーション通称MA・HU・VA(マヒューヴァ)デモンドレイル」は25メートルを超える第四世代にあたり、20メートル級の第六世代のマヒューヴァ「アモンヴァイア」が主力のテンペロー隊に配属されたヨシュアは格下扱いが否めなかった。 人類母艦一番艦「ガイア」では陸海空宙の全てを担える人型兵器マヒューヴァを登用し人類母艦に関わる全ての任務をこなしていた。 テンペロー隊隊長のゴウト・テンペローは白色が大好きで服装や髪にいたるまで白でコーディネートされ視線に入ると目が疲れた。 「ガノー、うちの隊の予算が出ないんだ悪く思わないでくれ!」そうさらっとヨシュアに言うと、真っ白な純白に染まった自分の愛機へと飛んでいった。 「ガノーの機体カッコいいじゃん?」テンペロー隊の副官イルキン・ノーブルは無責任に言い 「格闘性能高いし問題無いですよ。」テンペロー隊最年長のケルナー・レバンが他人事の様に言った。 現在、火星の衛星のように軌道上に球状形体をした直径18キロメートルの人類母艦「ガイア」は駐留しており火星から上がって来る敵機に対して迎撃対応していた。次の出撃にテンペロー隊が含まれていたために、無重力のマヒューヴァ部隊の格納庫内にて待機していた。 火星にガイアと同型艦、人類母艦三番艦「ナンパオ」が不時着して700年以上が過ぎていた。出航当初より不調を訴え、半ば強引に火星へと降りた事にナンパオに対して他の人類母艦側から抗議が殺到した。だが、ナンパオ側は一切受け入れず火星を統治し始めてしまった。他の人類母艦は出航間もなく体制も整いきらない状態であった為、結果的にナンパオに火星を明け渡す形になり、ナンパオ側も「火星協調連合政府」を樹立し火星を完全に我が物とした。しかし、ナンパオのテラフォーミングシステム「ゼライナ」を元ナンパオ管理局メンバーがテラフォーミングを急ぐあまり人為的に改良してしまい、その結果「ゼライナ」は[人類不要]と判断してしまい数百年かけて人類を地下へと追いやって「火星協調連合政府」を乗っ取り、その後ナンパオにいた人類を絶滅させてしまった…その後「ゼライナ」は「ヴェクター兵器群」を創造し火星を完全に掌握してしまった。ガイアは他の人類母艦側に推薦される形で「火星協調連合政府」いや「ゼライナ軍」を討伐するために太陽系へと帰艦していたのであった。
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