最終章 奇妙な同居はつづくよどこまでも。

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いま、彼女から送られた花輪は、玄関前に鎮座している、おりたたまれたブロンプトン の上に飾ってある。 あの花が枯れないうちに、次は電車に積んで、輪行とやらをしようと思っている。 見知らぬ駅で降りたら、何か土産を篠原にも、そして父にも買ってこよう。 奇妙な縁でここに来てくれた、ターキッシュグリーンのブロンプトンとの同居生活は、いつまでも末永く続いていく。
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