3/9
694人が本棚に入れています
本棚に追加
/173ページ
 時に朝もパソコンをつけて遊んだりもするけれど、今日は何となく家にある漫画な気分で。  はるさめが柔らかくなったかなぁと思うまで漫画を読み、出来上がればそれを食べながら漫画を読むのだ。  ちなみに今日の漫画のタイトルは『小さな棺桶』という。  普通棺桶は御遺体の大きさに合わせたもの、ようするに一般的に人間が入る棺桶なのだが、この漫画の村の棺桶は普通の物よりも小さいものしか何故かなく、葬儀屋が当たり前のように御遺体を解体するというグロテスクかつミステリー的なものだ。  朝からこんなものをと思う人もいると思うけれど、天宮からしたら朝だから、否、仕事に行く前だからこそ読まないといけないと思っている。  苛立つことがこれからあると分かっているのならば、先に苛立っておけば、その〝これから〟が訪れても苛立たないだろうという寸法―――嫌なことがあるのならば先に嫌なことを味わっておけば、もうそれを味わなくて済むという寸法―――ようするに、仕事が嫌だという苛立ち等を麻痺させるために朝からこんなものを読んでいるのだ。  まぁ天宮にとってグロテスクなものは苦手な分類にならないので、結局のところあまり効果はないのだけれど。  いただきます。  ご馳走さまでした。     
/173ページ

最初のコメントを投稿しよう!