プロローグ

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最初に視界に入ったのはしろい壁だった。 「生きてる?」 おかしいな、たしか僕は近所の公園で首を吊って自殺したはずだよな。 あたりを見回す、ここはどう見ても僕の部屋だ、腕時計を見ると1時25分。公園で首に縄をかけた直後に見た時は1時23分。家から公園までは30分かかるはずだ。 「あれは夢だったのか?」 そう考えても納得がいかない、深夜の公園の寒さも首にかけた縄の感触も何もかもがリアルだった。 と、そこまで考えたところで、あることに気づいた。
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