獣耳の衛生兵

5/9
前へ
/9ページ
次へ
周囲の隊員を集結、一方から集中攻撃を仕掛け、 少人数の別動隊を組んで側面から撹乱。 更に俺はそれを越えて敵部隊の後方へ。 一方が瓦解する可能性も考慮し、 最低人数、単騎による背面攻撃(バックスタブ)を仕掛ける。 隊を分散した四方からの攻撃。 勿論、危険は大きく、敵も警戒はしているだろう。 しかし、これ以上戦いが続けば被害は増える一方だろう。 きっとここが運命の別れ道。 単独潜入(スニーキング)の経験がない訳ではない。 痕跡、物音など、感覚を研ぎ澄ませて気配を探る。 それほど難しい事ではない。 何せ単独行動。 自分以外には居ないのだ。 感じた気配は全て、敵。 ましてや陽動も掛けている。 壊滅的被害とはいかなくても、充分な混乱は招けるだろう。 意を決して、作戦を通達、実行に移す。
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加