3人が本棚に入れています
本棚に追加
3/15
朝礼と共に辞令がおりた。
辞令発表後はそう多くはない社員がザワつき始める。
配属先はやはり営業部門専属営業員。
「もしかすると配属先が変わるかもしれない」
「営業じゃないかもしれない」
なんて期待をしてたんだけど、期待を裏切らない。
そんなことは重々解りきっていることなのに、配属先が変わることを祈っていた自分がいる。
「今さら営業だなんで辛そうですね」
朝礼がとけた後、後輩が言う。
「だよねぇ」
ため息交じりで答える。
「先ずはどこから回るんだ?」
上司が言う。
あっ、いや元上司か。
明日、リースの営業車が来るまでは待機。
今まで自分が占有していた作業机の半分を譲らなければならないため、荷物の整理を始め不安を感じながらその日は終えた。
最初のコメントを投稿しよう!