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第一話 招集!尊い恥辱
次世代戦闘人型兵器、試験機の五機に適合するパイロットが無事全員揃ったのは、実に捜索三年を経てから。
本日無事に私の元に集まったのは午後三時を過ぎてからだった。・・・長かった。だが、これは序章に過ぎないことを私は知っている。ここからがスタートだ。いや、まだスタートですらない。
招集に応えてくれた六人に軽いブリーフィングを兼ねてお茶の時間をと提案し、この全国から選ばれた年齢バラバラの男たちを基地の中の会議室に案内する。
さて、この六人の戦士たちに、この次世代戦闘人型兵器について如何に説明するかは悩みどころではある。
が、これも公僕の務め・・・。
全員にコーヒーが行き渡ったところで、先ずはこの兵器に関する簡単な説明をする。
「この兵器は人間の、特に男性の『性エネルギー』を兵器に応用するという、つまり『男』で『生きている』限りは戦闘可能を維持するという『新型動力』の試験機なワケである」
パイロット六人を含めた関係者の顔色が酷く懐疑的なものに変わる。
ふむ。この基地司令部司令長官である私桃井も試験機のコンセプトを知った時には呆れたものだった。
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