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「黄山さん・・・あんなに大きな体で優しくて力持ちの典型みたいな人なのに。ドМだなんて・・・尊いわぁ・・・・その手の人見たら涎垂らしそう・・・ホント尊いわぁ・・・・」
「緑川兄弟究極に尊くない?双子で近親相姦、しかも兄弟立場逆転!これ尊くなくて何が尊いの?」
「そんなの甘いわよ!黒田さん見て!いくら奥様とご子息が亡くなってからずっと独り身で寂しかったとはいえ、まるで女の子みたいにあんなに顔真っ赤にしながら腰ふって! 見て!もうあの陶然とした表情!美形の知的エリートのおっさんがこういう姿!こういう尊さ!無上よ!」
オペレーターガールズが一斉に唱和する。
「「「「「「尊いわぁ!!」」」」」」
「長官。全員見事に適合したようですな」
副官の灰島がトーンを落として囁く。
「うむ。しかも見事に『機体』に『愛された』ようだ・・・予想以上の成果だ」
オペレータールームの巨大ディスプレイプレイに映る六人の痴態に冷静な眼を向けながら満足そうに頷く桃井薫長官。
「しかし、よくもまあ、こんな・・・男のケツ・・・失礼。『前立腺』から生じる強烈な『性エネルギー』を動力とし、操縦桿と直接繋がることで情報の直接のやり取りと、複雑な操縦を脳波で行うシステム。よく開発費が秘密裏に捻出されましたな・・・」
灰島が眼を閉じながら頭をふる。
「・・・敵は、アレだからな」
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