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もしかして、このまま非現実超常バトルに借り出されたりするのか?勘弁してくれ。そういうのはラノベとかで見るから楽しいんであって、実際に巻き込まれたりしたらたまったものじゃない。どうせならラブコメ(ハーレム系)の世界にしてくれ。それなら歓迎してもいい。
結局、神社ではゴスロリ少女に出会っただけで、本来の目的(?)である巫女さんには出会えなかった。巫女さんのいない神社なんて神社じゃない。
騒然となっていた町も少し落ち着きを取り戻し、日常へと戻ってきていたので、俺も日常へと帰るべく自宅へと帰還する。
「ただいま~」
疲れ切った体を鞭打ちながらリビングへ入っていくと、母さんがソファに腰かけてテレビで夕方のワイドショーを見ていた。
「おかえり、遅かったわね」
「まぁ、いろいろあったんだよ」
母さんに適当に返事をしながら、鞄を床に置き捨てて、冷蔵庫の方へと歩いていく。冷蔵庫から冷えたスポーツドリンクを取り出し、コップに注いで一気に飲み干す。喉の渇きと身体の疲れを癒していく。
テレビではアナウンサーがニュースを伝えて、コメンテーターたちが己の意見を好き勝手に披露している。
「これは無差別テロだ。手口が全く分からないように仕込んだ手の込んだテロだよ、きっと」
「いや、怪奇現象としか言いようがないね。人が突然爆発するなんて摩訶不思議すぎて聞いたことがないよ」
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